2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

twitter

« ウエットルキング | トップページ | 惑星。 »

2006年6月18日 (日)

ポスターの記憶から。

 会社員時代にもらったポスターが不良在庫のように収納を占拠しているので部屋を掃除するたびに順繰りに張り替えた後処分している。
 何か、ポスターたるもの一度は部屋に飾ってやらないと成仏しないような気がして何となく気が咎めたので。
Img_0808_1  じっと眺めていると、もらった当時の記憶がほんのり甦る。ああ、これもらった時は期待に胸膨らんでたなぁ・・・。バブル経済と海外コンプレックスの産物。
この時期の映像作品は今一度検証して、その功罪を総括するのも面白そうだな。

 「ウルトラマンG」の記憶上の美点はオーストラリアでオープン撮影した抜けるような青空だったが、設定・ストーリーがそれに似合わず爽快さに欠ける物だった。編集テンポも緩慢で、むやみに高速度撮影された怪獣とウルトラマンのアクションは鈍重さばかり目立った。
 メカの発進シーンをはじめ、初期の話数は精密なミニチュアワークが堪能出来る物だったので非常に惜しい。
 編集に関しては劇場公開版でかなり改善が加えられて迫力が増していたが、フィルム撮影・ビデオで完パケという制作形態が災いして、前編キネコのぼんやりした頼りない映像だった。

 初動時に導入したパペット特撮が余りの迫力不足で取りやめになったそうだが、ぬいぐるみ特撮に変更後のラッシュを観た段階でも日本側スタッフは「こりゃまずい」と思ったはずだ。いや、思わないわけが無い。なにせ、これ以前に「西遊記」「スターウルフ」「ウルトラマン80」の特撮映像を作り上げた会社だ。
 この段階で撮影スタッフを再編して、ぬいぐるみ特撮に熟練した日本人スタッフを送り込むことも出来れば事態は改善したかもしれないが、海外作品故契約の問題もあるだろうし、当時は日本の特撮作品も層が薄かったため人材不足だったということもあったろう(すでに現在の特撮作品を支える人々は注目すべき作品を発表していたはずだが)。まあ、ここは想像。

 しかし、続く「パワード」では、さらにややこしい事になっていた事を考えるに、やはり民族的な意識の違いがあることを企画に・制作に織り込む判断が不足していたのではないかと思う。難しい話ではなく、単に

 「○○というものはこういうものだ」

という確信というか思いこみがお国柄で違う、という初歩的な部分でボタンの掛け違いが起こっているはずで、これに企画初期段階で気づくはずだったのだ。これは作品のセールスにも関わる事なので最優先事項なはずだが。まあ、これは門外漢の戯れ言。

 しかしこの2作品に「マイティジャック」や「スターウルフ」や「ウルトラマン80」のような愛情が今ひとつ感じられないのは、なにやら「俺はやったぜ」風な最近の特撮作品に感じる「独善的なニオイ」のせいかもしれない。個人的感想。

 なんか今日は文章が硬いな。風呂入って寝よう。

« ウエットルキング | トップページ | 惑星。 »

コメント

…「ボタンのかけ違い」の最たるものは「Gセイバー」でしょうか(苦笑)
富野監督が最も遠ざけようとしていた「安直なヒロイズム」を全面にフューチャーしていましたね。

「FIRESTORM」は色々あって1、2本しか見れず(しかも途中まで)
当時はネットもやらず、アニメ関係の情報は模型雑誌ぐらい
しか
読んでなかったので、今石さんが参加されていたことを知ったのは
ずいぶん後になってからでした。
「立体栄えするメカデザインだなあ」とは思っていましたが。
例によってインタビューなんですが(苦笑Ⅱ)あの作品のお仕事では
「国民性の違い」みたいなことを感じられたような出来事はあったのですか?
アンダーソン側の原案ってどのぐらいまで具体的に文書化されてたんだしょうね。
ストーリーがいかにも洋物っぽい感じだったのでED見るまで
脚本は向こうで執筆されたように思っていました。

 「Gセイバー」、テレビで観たんだけどなぁ・・・ナンも覚えてないっす。

 「FIRESTORM」は私が参加したときにはもう初期数話分は完成してました。よって、メインメカは担当してませんです。デザインはアンダーソンサイドで用意した物ですね。中身はやりましたけど。
 CGのレベルはとても高かったので、機体毎にカラフルなカラーリングやグラフィカルなマーキングが入ったら、もっと面白かったでしょうねぇ。
 音楽もフィルムスコアリングだし(毎回、全話ですよ!)、見所はあったはずなんですが・・・サントラ欲しかったなぁ。

 ストーリーセンスについては、まぁ、あれですから。多くは語らないですが、日本側スタッフに罪はないと思いますよ・・・。

 「国民性の違い」というようなものは、これまで海外向けの仕事もいくつかやりましたが、それほど感じたことはないですね。シナリオ、演出、音楽、ビジュアルデザインなど、作品のあらゆる要素は国民性ではなく、やはり個人の資質だと思いますからね。

補足。
ちょっと本文と矛盾したような書き込みになっちゃいましたが、私がやった海外仕事は単純明快な勧善懲悪ものばかりだったので、そういう国民性が入り込まなかったんですね。

ただ、題材によってはそれが顕著になることもあるようです。
聞くところによると、ウルトラマンのような巨大なヒーローは神と対立するような存在として俄に受け入れがたい存在であったりするそうなので、そういった信仰的な意味合いだったりイデオロギーの基盤が表面化するような作品だと色々大変でしょうね。

この記事へのコメントは終了しました。

« ウエットルキング | トップページ | 惑星。 »